[028]よいチーム作りがビジネスの成長を加速させる

多くのベンチャー企業は良くも悪くも社長に「おんぶにだっこ」。社長が営業、資金調達、人材確保、その他ほとんどのことをやっています。実は、投資家や金融機関は必ずしもそれをポジティブには見ません。社長一人で経営している会社よりもチームで経営している会社を評価します。

何故か?答えはシンプルで、「社長が倒れた時点でその会社は終わってしまうかもしれない」というリスクがあるからです。チームでやっていることが安心感であり、ひとつの保険。 また、社長が一人でほとんどをやってしまう会社はどこかで壁にぶち当たることが多いです。最初はいいけれど、会社が大きくなって人数が増えてくると成長が止まっていく。社長のキャパシティがオーバーする一方で、社長の代わりに経営を考える人間がいない。

ある会社は、CFOを入れて管理面を統括させてから成長が加速しました。CFOが資金調達や経理、人事等を一手に引き受けたために、社長は負担が減って営業に注力することができたためです。金融機関やベンチャーキャピタルの相手もCFOが窓口となり、逆に信用(安心感)が上がりました。今や一部上場企業です。

チームを作ることは、対外的な信用が上がるだけではなく、会社の成長を加速させるメリットもあるのです。

このようなことを申し上げると、「チームを作らなきゃ」と思って人をかき集める人がいます。あるいは、「チームは大切だから」と言って「共同経営者」にしてしまう人がいます。しかも株式の割合を 50:50にする。これが落とし穴です。

共同経営者でうまく行っているケースは非常に少ないように思います。ほとんどのケースで仲間割れしてどちらかが会社を去ったり、意見が対立して派閥ができたりします。社員からすれば、どちらの意見を聞けばいいのか分からなくなり、混乱を招きます。リーダーシップが不明確になります。共同経営は実に難しいのです。

よいチームを作るポイントは、「力関係を明確にする」ことです。株の持分もそうだし最終意思決定もそう。個別分野(営業、管理、オペレーション等)では個々に責任の所在は持たせるけれども、全体の最終決定は代表取締役社長が決める。その体制は崩さないでください。

創業前後である意味一番苦労するのが「人」です。そもそも先の見えないリスクだらけの会社に入ってくれる人なんてそんなに多くはありません。多くの人が「うまく動き出したら参画しよう」と思います。一方で、強く大きくなっている会社ほど、辛く苦しい時代にチームメンバーがいます。

よいチームを作るためには、自分から動くしかありません。時間がかかることが多いので、起業を考えたらすぐに準備をしましょう。チームメンバーを想定し、自分の考えを話し、誘う。知り合いから紹介を受ける。今までのありとあらゆる資源を使って動いてください。

いいチームができたとき、対外的な信用は変わってきます。そしてなにより、自分の支えになりビジネスの成長が加速する可能性が高まります。「あせらず地道にアンテナを張って」いきましょう。

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