[069]資金調達を検討するポイント(その2)〜今は必要なくても調達する

起業をするときに、「資金調達をするか否か」は悩ましい問題になるときがあります。

基本的に、「事業を行うに際して、必要な資金を自己負担でカバーできないときに外部から資金調達を行う」必要性がでてきます。
悩むのは、「事業を始めるに当たっては自己資金でなんとかやっていけそう」という場合。
よく、「借り入れは怖いし、とりあえず今は自己資金でなんとかやっていけるので借入はしません」と言う方がいます。
これは正しくもあり、間違ってもいます。
何故まちがっているのか?
資金調達をするか否かの判断基準は「今」だけでは不十分だからです。
すなわち、
・今の自己資金で、売上が最初の1-2年間ほとんどなかったとして、3-5年後も資金調達は必要ないか?
・将来的にビジネスをどこまで拡大したいか?
これらの問いにたいして、答えは
・3年目ぐらいから資金繰りが厳しくなるかもしれないと思うのであれば、今借り入れをしておくべきです。
・将来的には、人も増やしてビジネスを拡大したいと思うのであれば、今借り入れをしておくのが得策です。
日本政策金融公庫の創業融資は、そもそも起業前のステージで活用できる融資の形です。
言い換えると、起業前の方が、場合によっては借りやすくなります。
一般的に、資金が足りなくなってくるときは収益も上がっていないことが多く、そのような状態になると融資の条件はかなり厳しくなります。
起業前であれば、まだ自己資金があると思います。
そして、現在の金利は2%前後。金利負担もそれほど大きくありません。
数年後のリスクを考えて、まだ資金に余裕があるときにお金を借りておく。使う必要がなければそのまま口座に置いておけばいいし、一部を定期にいれてもいい。
将来的に拡大をするのであれば、いずれ借り入れをする必要が出てきます。先行投資が必要になります。
したがって、「借金は嫌だ」という観念は、ビジネスを成長させる目的のためには意味をなさなくなります。
もし、以下の場合には資金調達は必要ないかもしれません。
・ずっと一人でビジネスを続ける
・初期投資、先行投資が必要ないビジネスである
・自分一人(もしくはパートナーと)が生活できる収益が上がればいい
資金調達をするか否かは、今必要な費用と、数年後に必要になるかもしれない費用の2つから考えてくださいね。
もし必要であればできるだけ早く(自己資金があるうちに)動きましょう。
※「資金需要がある時の資金調達」についてはこちらをご覧ください。

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